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健診システム(健康診断システム)の選び方について分かりやすく解説

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健康診断における多種多様な業務をサポートしてくれる「健診システム(健康診断システム)」。市場には多くの製品が存在し、選定に迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。選び方を誤ると、かえって業務が煩雑になるケースもあるため、製品選びには慎重な判断が求められます。

本記事では、自施設に適した健診システムを検討するうえで、おさえておきたい製品選びのポイントを説明します。

健診システム(健康診断システム)とは?導入するメリットや選び方を分かりやすく解説

健診システム(健康診断システム)とは

健診システムとは、受診者の予約受付から検査結果の入力、報告書作成、請求業務まで、健康診断に関わる一連の作業を統合して管理する仕組みのことです。

従来の健康診断では、受診者が記入した問診票などを手作業でファイリングしたり、検査機器から出力される数値をパソコンに手入力したりと、アナログな手法が主流でした。こうした手法では、事務作業の負担が重くなるだけでなく、誤入力や書類の紛失といったリスクを招く恐れがあります。

健診システムを導入することで、受付や問診、検査結果の入力といった作業が自動化され、健診施設スタッフの作業時間を大幅に削減できるとともに、入力ミスや紛失などのリスクを最小限に抑えられます。また、現場の業務効率化に伴い、受診者の待ち時間短縮なども期待され、受診者サービスの向上にも寄与します。

健診システム(健康診断システム)の選び方

市場にはさまざまな健診システムが流通していますが、それぞれの製品には特徴があるため、自施設に適したものを選ぶことが大切です。

ここからは、最適なシステムを見つけるために重視したい、選び方のポイントを解説します。

ポイント1:必要な機能が備わっているか

多くの健診システムには、一般的な定期健康診断や特定健診、人間ドックなどに必要な機能が備わっています。ただ、システムによっては一部の健診業務に対応していないこともあるため、注意が必要です。

例えば特定健診を扱う施設では、健康保険組合などに特殊なデータ形式で結果を報告することが求められます。そのデータ作成機能が標準で備わっていないシステムを選んでしまうと、報告書類は別途手作業で作らなければなりません。

また、団体健診が多い健診施設の場合、企業ごとの複雑な料金プランや個別の補助金計算をスムーズに行える機能が必要です。受診者ごとに異なるオプション検査の追加や、請求書を企業単位で一括発行できる機能が整っているか否かで、事務作業の負担が大きく変わります。

単に「機能が多いから」という理由で選ぶのではなく、自施設が提供する健診メニューの業務に必要な機能を備えているかどうか見極めることが大切です。

ポイント2:電子カルテや検査機器との連携性をチェック

すでに導入している電子カルテや検査機器との連携性も、健診システム選びの重要なポイントです。

電子カルテと連携できるシステムを選べば、受診者の氏名や生年月日といった基本情報をボタン1つで引用できたり、健診で判明した異常値を電子カルテ側でもすぐに確認できたりと、健診業務をスムーズに進められます。また、二重入力の手間も省けるため、入力ミスなどのリスクが抑えられます。

身長・体重の測定器、血圧計、視力検査機、血液検査を行う分析装置といった検査機器との連携性も確認しましょう。連携できれば、検査結果が自動的に健診システムへ反映されるため、数値をメモして後でパソコンに入力するといった作業が不要になります。

これらの連携が不十分だと、「画面を見ながら数値を打つ」という手作業が残ってしまい、期待したほどの時間短縮になりません。

電子カルテや検査機器のメーカー・機種によっては、連携できない健診システムやベンダーもあります。導入前には連携実績の多いベンダーを選ぶとともに、いま使用している機器の型番などを伝えて「連携できるか」「追加費用がどのくらいかかるか」を確認しましょう。

ポイント3:迷わずに使える操作性と画面の見やすさ

健診システムは、受付などの事務職員、検査を担当する看護師や技師、判定を下す医師など、多くのスタッフが触れるものです。そのため、パソコン操作に慣れない人でも直感的に利用できる「使いやすさ(操作性)」も、健診システム選びの重要なファクターといえます。

ボタンの配置が複雑で、どこを押せば次の画面に進めるのかが分かりにくいシステムだと、日々の現場で混乱が生じます。特に健康診断のシーズンには多くの受診者が訪れるため、受付や案内で手間取り待ち時間が長くなるなど、受診者の満足度が低下する原因になります。

「当日の受付から検査、結果入力までの手順が視覚的に分かりやすいか」「文字の大きさが見やすいか」といった、パソコン操作に不慣れな人を意識して確認することが大切です。例えば、バーコードやQRコードを用いた自動受付機能があれば、受診票をかざすだけで受付が完了するためパソコンでの操作を省けます。

また、医師が総合判定を入力する画面で、あらかじめ登録しておいた定番の所見文をリストから選択するだけで簡単に入力できる支援機能があるかどうかも、業務スピードを大きく左右します。

カタログのスペックだけで判断せず、実際の画面を見せてもらったり、無料体験(トライアル)を利用して現場のスタッフに触ってもらったりして、納得のいく操作性の健診システムを選ぶことが失敗を防ぐ近道です。

ポイント4:セキュリティ対策の万全さとサポート体制の充実度を確認

健診施設で扱うデータは、個人の病歴や身体の状態といった秘匿性の高い「要配慮個人情報」に該当します。このため、情報の漏洩や紛失を防ぐためのセキュリティ対策も、システム選定において妥協できないポイントです。

一例として、クラウド型の健診システムを利用する場合は、「通信が暗号化されているか」「ベンダーが、情報の安全管理に関する第三者認証(プライバシーマークやISMS認証など)を取得しているか」を確認しましょう。

オンプレミス型の場合でも、スタッフごとに閲覧できるデータの範囲を制限する「権限管理機能」や、誰がいつデータにアクセスしたかを記録する「ログ監視機能」が備わっているかが安全性の目安となります。

導入後のサポート体制も、重要なポイントです。万が一、健診開始直前にシステムが動かなくなった場合、迅速に対応してくれる窓口がなければ、その日の健診業務がすべてストップし、多くの受診者に多大な迷惑を掛けることになります。

ベンダーへの問い合わせ時間や「土日でも対応してくれるか」「遠隔操作(リモート対応)で対応できるか」といったサポート体制も、事前にチェックしておきましょう。困ったときに、いつでも伴走してくれる信頼できるベンダーを選べば、導入後も安心して運用できます。

ポイント5:制度改正への対応体制が整っているか

健康診断の項目や行政に提出する報告書の様式は、法律の改正によって変更されることがあります。これらの変化に柔軟に対応できる健診システムやベンダーを選ぶことも、長期的に使用していくうえでは外せないポイントです。

法律が変わるたびに高額な改修費用が請求されるようでは、維持費が膨らんでしまいます。最新の状態へ自動的に更新される仕組みになっているかを確認しておくと安心です。

まとめ

健診システムは、受診者のデータ管理や報告書作成といった一連の業務をサポートしてくれる、頼もしい存在です。しかし、自施設に適していないシステムを選ぶと、現場で混乱をもたらし、いずれ使われなくなるケースもあります。

健診システムを検討する際は、自施設で提供する健診に必要な機能を備えたシステムを選ぶとともに、電子カルテや検査機器との「連携性」や現場スタッフが迷わず扱える「操作性」など、ここで指摘した内容を確認して総合的に判断することが大切です。

最適な健診システムを導入することで、ミスのない確実な運営とスタッフの負担軽減、そして受診者の満足度向上を同時に実現できます。まずは解決したい課題を整理し、現場の声を聞きながら、最適な製品の検討を進めてみてはいかがでしょうか。

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